第137章

獅鷲という生き物は、見た目が鷲と獅子の合いの子であるだけでなく、習性にも似通ったところが多い。たとえば鷲と同じく、高山の断崖に巣を作るのを好む。ほかの魔獣が寄りつきにくい場所なので、雛を守るにはうってつけだ。

ただし鷲と違うのは、断崖の岩肌に枯れ草を積んで巣を作るのではなく、鋭い鉤爪で岩を削り、ほどよい大きさの穴を掘ってから、その奥に巣を構える点だった。だから日が落ちて巣へ戻られると、監視役は獅鷲の姿を見失う。

だが夜が明ければ、成獣は洞穴から出て平原へ狩りに向かう。群れが崖から一斉に翼を広げて飛び立ち、途中で次々と隊列を離れて散っていく光景は圧巻で、監視を任された者が毎日目にできる見も...

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